伊是名島

第2回 伊是名島

琉球王国第二王朝生誕の地、伊是名(いぜな)島。
沖縄本島北部の運天港から1時間の船旅、伊平屋島と共に沖縄県の北端に浮かぶ島だ。

2010年の「夏の夜の夢」という映画の中で世嘉冨(ゆがふ)島として撮影されたらしい。

 

 

島のお宿は、港の向かいにある民宿、見るからに台風に負けない立派な建物。部屋からは港を行きかう船が見えて離島の風情を満喫できた。
ここでゆっくり2泊3日、どんな景色に出会えるのかワクワク、ドキドキ。

 

まずは島1番の景勝地、伊是名グスクへ。さんかくお山がエメラルドグリーンの海に溶け込んで美しい。この山と海のコラボを、あちらこちらからひたすら撮影した。

 

 

島の南端にある伊是名集落は赤瓦の家が多く、集落をのんびりと散策したくなる。名前も分からないアフリカにでもはえていそうな不思議な木も目にすることができた。

 

 

集落のあちらこちらでは、ネコが楽しそうに遊んでる。「お前登れるのか?」「早く来いよ!」「あんたもやってみなよ」そんな会話が聞こえて来たので、丁重にお断りした。

 

 

「うちの赤瓦は、私に合わせて真っ白なの」と話していた白猫とは、この後長らく撮影に付き合ってもらった。

 

集落の守り神の前では、守り神を守る猫に、怪しそうな目つきでにらまれてしまった。

 

こちらは一家総出で歓迎、「おじさんも一緒に住むか」と聞かれたので、また丁重にお断りした。

 

集落を抜けてビーチへ、心地良い風に揺られてしばし休憩。

 

休憩の後は、美しい伊是名の海を撮影すべく、島で一番高い山へハイキング。途中、大きな蜘蛛がたくさんいて怖かったけど、この先の美しい景色を信じて展望台へ。遠くに伊江島まで見ることができて、ひとりご満悦。

 

最後に王様にご挨拶「あっちから来たのか」と指をさしたので、王様には逆らえず「はいそうです」と答えていた。

 

伊是名島、のどかで心に残るいい島でした。