多良間島

第1回 多良間島

宮古島と石垣島の間に浮かぶまん丸な島、多良間(たらま)島。

 

宮古島から船に揺られて2時間半、集落からちょっと離れた多良間港に到着する。 島内には公共交通機関はない、個人運営のバスが船の時間に合わせて、集落まで運行してくれる。 バスにちゃんと乗れるか心配だったが、なんと船の目の前にバスが横づけ状態で、どうやっても間違えようがなかった。安堵の思いでバスに乗り込むと乗客は自分だけ。

 

レンタサイクル屋さんに行きたいので近くのバス停で降ろしてくださいと声をかけると、お店の前で降ろしてくれた。バス路線はあるようだけど、集落内なら降りたい所まで行ってくれるらしい。お店に着いたら運転手さん自らバスを降りて、お客さんだよと声をかけてくれる。あー離島はいいなぁ。

 

私が座るであろうイスには先客がいたので、立ったまま話を聞いた。

 

自転車に乗って集 落を抜け、島の外周道路に出ても車も人もいない。 すれ違うのはやぎさん、普通に道を歩いてくるので、この島ではこれが日常のようだ。

 

 

海辺の休憩所でスーパーで買った菓子パンを食べながら 小休止。 島の観光スポットの1つ展望台に上ると、島全体を見渡すことができる。遠くに石垣島も見ることができた。

 

 

展望台から島の反対側へサトウキビ畑と牛を見ながらサイクリング。 10月でも30度近くあるけど、海風が心地よい。

 

 

空港近くの交差点には、宮古島でお馴染みの「まもる君」がいた。名前はつよし君だ。 後で調べてみると、つよし君はこの島を一人で守っているらしい。 ちなみに宮古島は20人近くの「まもる君」で島を守っているので、つよし君の責任は重大である。

 

小さな港に着いた。防波堤にはたくさんのカニが日向ぼっこをしていたが、近づくといっせいに海に逃げて行く。 防波堤から見る海は、エメラルドグリーンに輝いていた。昼の仕事休みなのかお兄さんが気持ちよさそうに海に浮いて休んでいる。こんな昼休みの過ごし方あるんだなぁ。

 

 

帰りのフェリーの時間が近づいてきた、サトウキビ畑の中をペダルをこいで港へと向かった。自転車は誰も取る人はいないから港に乗り捨てでいいよって。いい島だったなぁ、また来るよ!